プラセンタ注射はどんな効果があるの?気を付ける副作用と保険適用の条件。

プラセンタは哺乳類由来の胎盤のことで、日本で一般的に流通しているのは豚や馬が由来のプラセンタ。その栄養成分や効果から注目を集めているので興味を持っている方も多いのではないでしょうか?
哺乳類由来の胎盤というと人もその中に入りますよね。ですから「ヒト由来のプラセンタ」も存在しています。豚や馬が由来のプラセンタはサプリメントとして摂取する機会が多いかと思いますがヒトプラセンタは扱いが別です。医薬品として厚生労働省の認可を受けプラセンタ注射として利用されています。ここではプラセンタ注射とヒトプラセンタについて取り上げます。

 

プラセンタ注射が保険適用になる条件

プラセンタ注射はヒトプラセンタを使用した医薬品です。つまり医師の処方が無ければ受けることはできません。治療と美容のどちらを目的とするかで保険適用の有無が違ってきます。
現在、日本で認められているヒトプラセンタは「ラエンネック」と「メルスモン」の2種類のみです。

 

・治療として利用する
治療の場合は主に更年期障害・乳汁分泌不全・肝機能障害といった不調に対して処方され、もちろん保険も適用されます。ただし症状が疾患と認められない場合は保険が適用されませんので医師によくご相談下さい。
更年期障害・乳汁分泌不全などには主にメルスモンのプラセンタ注射が、肝機能障害などには主にラエンネックのプラセンタ注射が使用されます。保険適用であれば費用は500円前後と非常に安価です。

 

・美容目的で利用する
美容目的では保険が適用されないため費用は1,500円〜3,000円程度のところが多いようです。自由診療になるので価格にひらきがあるのは仕方のない部分と言えます。ただ注射に利用されるプラセンタの量には注意して下さい。価格にひらきがあるのは仕方がないとお伝えしましたが、プラセンタの量と比例していればの話です。プラセンタ注射1回の価格なのか1アンプルの価格なのか、量に関しては表記されていなければ分かりません。医療機関によって違いがあるので確認するようにして下さいね。
改善が期待されるのは「美白・保湿・シミ・シワ・ハリ・弾力」といった肌の老化に関わる症状です。プラセンタにはアンチエイジングが期待される成分が含まれているので、女性にとっては魅力的だと言えますね。

 

プラセンタ注射のメリットと副作用

 

豚や馬などのプラセンタはサプリメントで摂取可能ですが、ヒトプラセンタは医薬品としてプラセンタ注射以外で利用することはできません(治療に際して注射が難しい場合はその限りではありません)。ですから市場で一般的に流通しているヒトプラセンタは日本には無いということです。
医薬品として認められているヒト由来のプラセンタは、同じ種である「人」に摂取されるので他のプラセンタより馴染みやすく効果が高くなることが期待できます。しかしどんなものでも、メリットがあれば少なからずデメリットもあると思いませんか?そこで以下にプラセンタ注射の主なメリットとデメリットを挙げてみました。

 

どんなメリットがあるの?
?ヒト由来なので親和性と吸収率が高い。
?直接プラセンタを体内に届けるので即効性がある。
?治療としてなら保険が適用され安価でプラセンタ注射が受けられる。
?医薬品として認められているため確実に効果が得られる可能性が高い。
?プラセンタ特有の成分「成長因子」による多岐に渡る効果が期待できる。

 

デメリットはどんなこと?
?美容目的の場合は保険が適用されない。
?医療機関でしか受けられないため通院の必要がある。
?目的にもよるがある程度の期間は継続が必要。
?即効性はあるが効果の減退も早い。
?献血・輸血ができなくなる(輸血を受けることはできますが与える側にはなれません)。

 

安全性の高いプラセンタ注射の方法

注射をするにあたっては幾つかの方法があります。しかし安全性が確認され推奨されている方法は2つです。

 

・推奨されている2つの注射方法
まず1つ目は「皮下注射」です。1度に投与するプラセンタ量も吸収する量もあまり多くはありませんが、痛みが少ないこととコストの良さが特徴になります。
2つ目の方法は「筋肉注射」です。筋肉注射は皮下注射に比べると痛みはありますが、筋肉には毛細血管が多いので吸収率が良いというのが特徴と言えるでしょう。

 

・美容で用いられるツボ注射
美容目的の場合はツボ注射という患部に注射をする方法があります。例えば肝斑が気になる人なら顔の肝斑がある部分、限局的にあるシワにはシワの部分に注射する方法です。美白なら顔ではなく上腕に注射することで十分に効果があるとのこと。ただし美容目的なので保険が適用されないということに加えて、通常のプラセンタ注射より割高になることがあるようです。

 

・注意して欲しい注射方法
ヒトプラセンタ製剤として認可を受けているラエンネックもメルスモンも認めていない静脈注射(点滴)です。静脈注射(点滴)はダイレクトに体内を巡ることから即効性はありますが、副作用としてショック症状や血圧低下などを招く場合があるからです。また体外へ排出されるのも早くあまり効率的とも言えません。
美容目的のプラセンタ注射では様々な成分を配合したカクテル注射(点滴)にも注意が必要です。カクテル注射(点滴)も静脈注射(点滴)に見られるような副作用に加え、他の成分と組み合わせたことによりどのようなリスクを伴うかわからないという不安要素があるからです。

 

※カクテル注射(点滴)は美容に限って使用される訳ではありません。しかし美容目的の場合は他の成分を配合する可能性が高いためこの部分でお伝えしました。

 

医薬品の効果と副作用を把握して受けることが大切

 

美容のためにプラセンタ注射を受けている人は少なくありません。しかし「ヒトプラセンタが医薬品である」ということは忘れないで欲しいことです。プラセンタ注射を受ける際には同意書にサインも必要になります。それだけ効果も期待できるけれどリスクもあると考えて下さい。
実際には数十年にわたって使用されていても重篤な副作用などは報告されていません。生物製剤という観点からしっかりと検査や減菌が行われているからですが、未知の感染症のリスクは0とは言い切れません。
プラセンタ自体の持つ素晴らしい成分は私たちに恩恵を与えてくれる一方で、まだ解明されていない点も多々あります。プラセンタ注射を受けた場合に献血や輸血として自分の血液を与えることができないことからも、安易に考えて良いものではないことがご理解いただけるのではないでしょうか。
プラセンタ注射はヒトの胎盤を原材料にした医薬品で、ラエンネックかメリスモンの2種類しか日本では認可を受けていないこと。静脈注射やカクテル注射は避けること(点滴も同様です)。献血・輸血・感染症といったリスクも含め、しっかりと説明をしてくれる医療機関・医師を選ぶことが大切です。